2012.05.19

え? 『バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ』ってクソゲーなの!?

『バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ』はオンラインプレイを想定したソフトだと思うが、先日も書いたように、私はもっぱらオフラインで、プレイキャラクターや武器をいろいろ変えて同じステージを繰り返し遊んでいる。

15日には、ダウンロードコンテンツとして、「エコーシックス プロローグミッション」が配信された。

さっそく遊んでみたところ、うむ。なかなかおもしろい──というより、おそらくこのゲームの本編はこの「エコーシックス」側のミッションだろう。これについては、あらためて述べてみたい。

ところで、このゲームの評判をネットで検索してみると、あまり芳しくないようだ。

「きゃほーい、楽しいぜ〜」と思いながらプレイしている者としては正直、意外だ。

ほんとうにこのゲームはダメダメなのか。

そのへんのところを探るべく、今回は、アメリカ特殊作戦軍団(USSOCOM)の管轄下にある〈第75レンジャー連隊〉の元隊員で、1991年の「砂漠の嵐」作戦にも参加経験のあるエヌ氏にインタビューしてみた。

エヌ氏は、とある任務のために来日しており、特別にインタビューの許可を得ることができた。

──『バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ』をプレイしてみた感想は?

「俺の目から見てもよくできていると思うね。ベトナムを思い出さないか、兄弟?」

──ベトナムって……あんた何歳だ? このゲームの欠点として「すぐ弾がなくなってしまう」という点が挙がっています。

「そりゃ、何も考えず闇雲に撃ちまくっていたら、弾もなくなるさ。弾は大事に使う。兵士の基本だ。だいたい『バイオハザード』シリーズは、第1作目から、ギリギリの弾薬で、どう極限状況を乗り越えていくか、というところに快感を見出すゲームだ。ジャンルの変わった第4作目以降も、その緊張感は変わらない」

──(このおっさん、やけに『バイオハザード』シリーズにくわしいな)たしかに、難所では弾の補給ポイントがあり、敵を倒すと弾を拾えたりしますもんね。その意味ではクソゲーではない。でも、ほかに「仲間が弱すぎる」という声があるのですが……。

「われわれ兵士は、ひとりひとりが誇り高き軍人であれ、と教育されている。戦場でたとえ最後のひとりになろうとも、絶対に降伏するなと叩き込まれている。そもそも仲間に頼ろうという精神が間違っているのだ。アンブレラという民間企業の私設部隊とはいえ、特殊作戦に従事する隊員とは思えんな。もういちどマスター(ハンク)に鍛え直してもらえ!」

──オンラインでやれば、誰かがなんとかしてくれるから、ゲームの致命的な欠陥とはいえないかもしれません。

「だいたい、ほかのキャラクターが『バイオハザード5』のシェバたんみたいな優秀な兵士ばかりだったら、プレイヤーのやることがなくなってしまうぞ」

──シェバたん? ……あとは、ステージが少ない(2〜3時間でクリアできてしまう)というのがあります。

「ふ〜、まだまだ青いな、若いの。『オペレーション・ラクーンシティ』は、アドベンチャーではなく、シューティングだ。つまり、射撃による原始的な爽快感を楽しむことを趣旨としている。昔を思い出してみよ。往年のシューティングゲームというのは、最後のステージをクリアするまでに、30分程度しかかからなかったはずだ。つまり、同じステージを何度も繰り返し遊ぶのだ。それでも射撃の爽快感を得るのが目的だから、飽きることはなかった」

──それって、特殊部隊の元隊員というより、ただのゲーム好きの意見という気がしますが……。

「(ギクッ!?)」

──それはともかくとして、『オペレーション・ラクーンシティ』に関しては、私もキャラクターをいろいろ変えて、同じステージを繰り返し遊んでいるわけだから、あなたの意見には賛成です。

「キャラクターを変えることでゲーム性が変化する。つまり、同じステージであっても違った楽しみかたができるはずだ」

──ただ、『バイオハザード』という名前がついているのに、肝心のストーリーが弱いという感想もあるのですが。

「冷静になって、よく考えてみろ。『バイオハザード』シリーズに、『ストーリー』らしいストーリーなんてあったか? 『4』はお城みたいなところでひたすら少女の尻を追っかけているだけだし、『5』もシェバたんの尻を追っかけまわしているだけだぜ?」

──「尻を」って……なんか見方が偏っている気がしますが……。あとは、「エコーシックス」のステージは、ダウンロードコンテンツになっている(つまり追加で購入しなければならない)のは許せない、という声も上がっています。

「まあ、それは俺も思うかな。それだったら、ソフトの値段をもっと下げてもよかったかもしれん。あるいは、リアルな課金ではなく、ゲーム中に『スピネル』を集めて武器商人に売り、そこで得たバーチャルな金で買えるようにするとかな」

──ラクーンシティに武器商人が出てきたら、世界観が崩れるのでは……?

「へへへへっ、サンキュ〜。ただ1点、俺が許せないのは、ジルたんがダウンロードコンテンツでないと登場しないことだ。これだけは解せぬ」

──シェバたん、ジルたんって……あんた、やっぱただのゲーマーだろ!?

2012.05.12

アレクサンドラ=スタン「ミスター・サクソビート~恋の大作戦~」──カッコいいのにあどけない

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おや? これは久しぶりに掘り出し物を探り当てたかもしれませんよ。

──というくらいお得感たっぷりのサウンドとビジュアル。

プロモーションビデオでは、東欧人ならではの洗練されたカッコよさを見せているんだけど、ちょっとあどけなさもあったりして、そのアンバランスさがいい塩梅になっている。

とあるテレビ番組にゲスト出演したとき「ルーマニアっていう小っちゃい国だからトップになれた。イギリスとかだったらダメだった」などとコメントもしており、その謙虚さも好感度アップに一役買っているように思う。

Alexandra Stan http://www.alexandrastan.ro/

2012.05.06

『地震イツモノート』──防災対策は“気づき”のゲーム

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地震対策は、運否天賦のギャンブルではなく、愚図から滑り落ちていく、“気づき”のゲームである。

これが当ブログの考えです。

本書は、その“気づき”の参考になるでしょう。

理屈めいた御託は述べずに、ただひたすら被災者(東日本大震災ではなく17年前の阪神大震災のそれ)のアドバイスを羅列した、ちょっと変わった趣向の本です。

しかし、だからこそ役に立ちそうですし、リアリティも感じられるわけです。

【地震イツモノート】
編者:地震イツモプロジェクト
監修:渥美公秀
絵:寄藤文平
ポプラ文庫
¥588

2012.05.04

『バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ』──シリーズ屈指の強敵が目白押しだからこそ難しくておもしろい

〈あのラクーンシティでまた戦える!〉

「バイオハザード」シリーズのファンにとって、これはひとつの〈夢〉でありましょう。

物語の背景を熟知しているからこそ、作品への感情移入度も高まるというもの。

もちろん実際は〈悪夢〉──だったわけですが。

おなじみのクリムゾン・ヘッドが20体ぐらい容赦なく襲いかかってきたり、ハンターに囲まれてなぶり殺しにされたりするなど、〈悪夢〉以外のなにものではありません。

まさに未知の存在への恐れではなく、知っているがゆえの恐怖といった趣。

ですから、こういった難所では、初見クリアはほぼ不可能で、何度か試行錯誤を繰り返し、活路を見出していくことになります。

だからこそ、そこを突破した達成感もひとしお。

シリーズの原点回帰というよりも、“ゾンビもの”本来の恐怖を再現しているとみることもできるでしょう。

もちろん、全編とおして難しいのではなく、ようは射撃の爽快感が楽しめる部分、丁寧に敵をさばいていかなければならない部分の緩急のつけかたが絶妙で、シューティングゲームとしてはなかなかの佳作といえます。

個人的にはオンラインゲームは好みではないので、オフラインで、プレイキャラクターや武器をいろいろ変えて同じステージを繰り返し遊ぶ、といった楽しみかたになりそうです。これでは、このゲームの魅力を半分しか堪能できないかもしれませんけど。

2012.05.02

ゾンビに人権はあるか?[3]──なぜ攻撃ヘリを向かわせた!?

政府高官X「そうは言うけどもね、キミ。レオンくんは立派に結果を残しているではないか」

そうなのです。「大統領の娘を救出する」という当初の目的は達しているのです。そこは私も評価したい。

「プラーガのサンプルを回収する(サドラーから取り戻す)」というほうは、エイダさんのスリットの入ったお召し物に気を取られて奪われてしまいましたが……。でも、サンプルの件はそもそも政府の命令に入っていないし。

X「だったら何が不満なのかね?」

いや、〈結果よければすべてよし〉というのは、なんだか危険なような……。なんか、村人の家に勝手に入って、鍵のかかったドアを蹴破ったうえに、お金も盗んでいませんでした? これはプライバシーの侵害だし、財産権の侵害だと思うのですが。

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X「でも、そのお金がなければ、商人から武器を調達できず、敵を撃退することもできなかったはずだ」

まあたしかに、盗んだお金で「フィギュアを全シリーズ大人買い♪」ってわけじゃないし……あれ? レオンはフィギャア集めてませんでした?

X「それは、射的ゲームの景品だろう。お金は使っていない」

そうでした、そうでした。ということは、やはり村人たちがプライバシー権、財産権、つまり〈FHR〉(人権)を持つかどうか、ってことに尽きるのかなあ……。

X「ガナードたちが人権を持っていると?」

彼らはアメリカのことを憎んでいるふしがあります。ひょっとすると、サドラーや村長のマインドコントロールかもしれませんけど。そうなると、村人たちが攻撃的なったとしても罪はありませんし、武器の使用は適正であったかは疑問が出てきますよ。

X「しかし身を守るためには、発砲は必要だろう」

そうだとしても、村人が尋常でない相手だとわかった時点で、なぜレオンは助けを求めなかったのでしょう? ひとりで解決できる問題ではなかったのは明らかでしょう?

X「いや、彼は助けは求めた。現に合衆国側はヘリも飛ばしている」

それだ! なぜ軽々しくヘリを向かわせたのです? レオンの武器使用よりもっと罪深いですよ。まさにかの国に宣戦布告をしたに等しいですからね。相手国の兵士にも相当死人が出たでしょう。しかも、ヘリは撃ち落とされましたよね? ソマリアの悲劇(モガディシュの戦闘)を忘れたわけではないでしょう。

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X「映画『ブラック・ホークダウン』でも描かれたあれか……。大丈夫。ヘリのパイロットの家族にはきちんと補償金を出しているし、情報もきちんとおさえた。メディアには流れていない」

そういう問題じゃないんだけどな……。でもどうします? ガナードに〈FHR〉(人権)を認めるのか、人間として扱うのかははっきりさせないと、今後の活動にも支障がでますよ?

X「だが、BOW(生物兵器)への対処はすでにBSAAが行なっている。アメリカが矢面に立つことはないよ」

たしかに。〈ガナード〉を生み出す種である〈プラーガ〉は、すでに世界に拡散し、アメリカ一国では対処できなくなっています。ゾンビやガナードが〈FHR〉を持つかどうかの問題は、早急に解決しなければいけない事態になっているといえます。

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